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なぜ失業者が減らないのか? 雇用にまつわる3つの説。

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「失われた20年」という言葉も最早、聞き慣れてしまった今日このごろ。日本を覆っている不景気の波は未だ去っておらず、それどころか世界的にも広がってきています。その結果、起こっているのが失業です。世界各国では失業者対策に追われ、ドタバタしている日々。なぜ、失業者がこんなにも増えてしまったのでしょうか。今回は、俯瞰的な視点を軸に、失業者が減らない理由を調べました。


1. 循環説

1つ目は「循環説」です。この説の考え方を一言で言うと「景気は良い悪いを行き来していて、今は悪い時にある」というものです。現在において、失業者が減らないのは、ただ単に景気が悪いからであって、景気がまた良くなれば自然と労働市場が活性化し、雇用が生み出されるだろうということです。欲している労働力の量よりも、働きたい人の量のほうが多いという状態です。ノーベル賞経済学者のポール・クルーグマンらはこの立場を採っています。

2. 停滞説

2つ目は「停滞説」です。この説は「技術進歩や技術革新が起きないから、雇用が伸び悩む」という考えが元になっています。最近ではコンピュータの発明、遡れば蒸気機関の発明など、1つの国だけでなく全世界に大きな影響を与えるような発明がなされないゆえ、経済が停滞し、雇用が伸び悩むのです。これはタイラー・コーエンらの経済学者が支持しています。

3. 雇用喪失説

3つ目は「雇用喪失説」です。この説は「技術の進歩により、雇用が奪われている」というものです。コンピュータとは人間が発明したものですが、コンピュータが人間ができることを上回り、疲れを知らずパフォーマンスも一定しているコンピュータに人間が負け始めているということが雇用が回復しない原因ではないかというものです。人間ができることが減っているのです。

ともあれ、早く不景気を克服し、元気な世界になってほしいものです。

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